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ぐるっとカナダ5

9/12-9/17

月/日 地名 道路名称 走行距離(km)  
9/12 キャンプ場からノルカン工場前へ牽引(キャンプ場テント泊) 0  昨晩、意気消沈してくしゃくしゃになった車の脇で夕食をとっているとデビットが声をかけてくれ、レンタカー会社ノルカンのジャネットに相談してみるよう助言をくれた。牽引車のドライバー、フランクも初めからノルカンにいくつもりだったようだ。ジャネットはすぐに保険会社との間を取り持ってくれる。保険エージェントのゴードンに送ったFaxを確認してもらうと自分の名前を書き足して再送した、彼女の仕事ではないはずなのに。ノルカン社長ネルソンは車を一目見るなり「細かく見る必要は無いよ、全損だ」と一言。保険会社の回答は査定員を近いうちに送りこむと言う、しかしここはイヌビックだ。さらに僕の”車が無いことによる損失補填”は一切無い。つまりレンタカーを借りれる訳でもなく、折衝中の宿泊も、カルガリーに帰るにもすべて自費になってしまう。一番安い組み合わせでも1000ドルを超える。さすがに眠りに入るには長い時間が必要だった。
9/13 ノルカン工場からキャンプ場へ自走(キャンプ場テント泊) 10 最後の選択、飛行機で帰ることを考えて荷物整理にノルカンの倉庫を借りる。ただその前にエンジンをかけてみたいとお願いした。かける努力が無駄にならないように初めに警察の許可を得る。正確には許可ではなくこの事故車は警察に報告してあるよ、という書類だがその発行には警察の車体検査が入るのだから持ち主にしてみればその書類は走行許可書のようなものだ。
メカニックのジョディと車の置かれた工場に向かう。ノルカンは2箇所に整備工場を持っている。シリンダーに大量のオイルが上がってしまっていたが、幸い焼きつきは起こしていなかったのでプラグの穴から吹き出させて除去しプラグ交換、エンジン始動!!たった30分の早業だった。エンジンがかかったとなれば危険だとか寒いだとか言われてももう僕の耳には聞こえない。なんとしてもこいつに乗ってカルガリーに戻ることを選んだ。
9/14 イヌビック 37 ロックリバーCG(テント泊) 289 キャンプ場のオーナー、バーンはネイティブのイヌイットだ。初めにここに来たときすぐに警察に連絡を入れて事故報告の手筈を取ってくれた。ブルーシートで変形した車体を包んだ車を見せて出発の報告をする。
「1度目はここに来るだけで意味がある、2度目からはここに来るときに何が必要かが分かる。そしてここで楽しむことができる、また来なさい。明日でこのキャンプ場もクローズさ、そうしたら私のハンティングの始りだ」そういって送り出してくれた。
ノルカンにも挨拶に行く。するとジャネットが来週は実家のホワイトホースに帰っているから寄りなさいと電話番号をくれた。この小さな最北の土地で、僕はノルカンのオフィスとキャンプ場の往復しかしていない、でも通り過ぎる旅人たちよりも多くの人間と関わりを持てたのかもしれない。旅って、、、分からないことばかりだ。
9/15 ロックリバー 1 デンプスターHWY終了 2 カーマックス手前(脇道に入り車中泊) 680  ロックリバーキャンプ場には僕ともう一組、オーストラリアからのローフとアメリカンのダーインのキャンピングカーだけだ。ローフ達とはイヌビックのキャンプ場で出会っていた。そしてフェリーで乗り合わせ、昨晩は焚き火を囲んだ。オーストラリアでのキャンプはとてもやりやすくキャンプ旅行のしやすい国だという。
深い眠りに入っているようなので一人で朝食を取り、車の屋根のへこんだ部分の補修をしていると雪が降り出してきた。積もると厄介なのでローフに挨拶は出来ないまま出発。18:20 総距離1500kmのダートを終了した。
ムースクリークキャンプ場で本日二度目のテープ補修をしているとオランダ人夫妻が僕の車に興味を示す。ダニーは開業医だったが一足早く引退し年金生活を始めたとのこと。まだ体が動くうちに妻と世界を旅したいと言う。とてもいい響きだった。
9/16 浅い眠りだったが出発 2 ホワイトホースでジャネットと再会(ホテル泊) 280  運転席と助手席を使って横になるのは予想通り失敗、眠りを楽しめなかった。それが原因とは思えないがキャンプ場で朝食をとった後、逆方向である北へ向かって40分走ってしまう。雲に隠れていた太陽が右側に現れてドキリと気がついた。
ホワイトホースでジャネットと再会、今晩は夜を楽しむのでジャネットも自宅には帰らないというので急遽僕も宿を確保する。アラスカハリブットという白身魚のソテーを食べる。あぁ魚を食べるなんていつ以来だろう。二軒目のバーではジャネットの人間関係の広さを垣間見る、バーに居るお客のほぼ全員のテーブルを廻りながら会話を楽しんでいた。
9/17 ホワイトホース 1,2 ジャネット宅(暖炉の前で寝かせてもらう) 50  久々に酔った頭で朝を迎える。とジャネットから電話があり、今日は自宅に泊まろうと誘ってくれる。さすがに迷っていると、とにかく6ヘクタールの土地、増築中の家を見てみないかといってくれるのでお言葉に甘える。
なんてこった!自分の土地に巨大な湖があり、廃線になった鉄道の軌道が残り、人間は僕らしかいないけどカリブー、ムース、ブラックベア達は沢山暮らしている。そして今まさに自宅の庭?!にある山は紅葉に染まっている。ジャネットはこの家がとてもお気に入りで「この自然があるからユーコンに住んでいるの」と僕に語ってくれた。
旦那さんジョージ手作りの暖炉にあたりながら、気づいたときには今日ここで寝かして欲しいとお願いしていた。


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