ぐるっとカナダ9

10/10-10/20

月/日 地名 道路名称 走行距離(km)  
10/10 雨の音に起こされる 132 フォリヨン国立公園(公園内キャンプ場で車中泊) 190 車をたたく強い雨音に起こされる。また、さえない一日の始まりか。フロントガラスの合わせ目から速い間隔で水滴が落ちている。
以前、山仲間の拓が澤木耕太郎著「深夜特急」の主人公を評して、アジアを渡り歩いた後、ヨーロッパに入ると旅をすること自体に疲れてしまっている、と表現していたことを思い出す。まさに今の自分を言い当てているように思える。
ガスペ半島を前にして気分が後ろを向いている。よろしくないなぁ。今まで急ぎ過ぎていたのかもしれない。国立公園のインフォメーションで久方ぶりに英語が通じた。さらにキャンプ場も部分的にだがオープンしていてハウスの中にはマキストーブもある。休もう、と今日の移動を終了した。飯盒でお米を炊いて夕飯を楽しむ。
10/11 ハイキングコース2本散歩 132 ペルセ (ホステル泊) 100 移動を停めたご利益なのか、朝方まで降っていた雨はやみ、頭上に青空のホールがいくつか現れている。この機を逃すまいとガスペ岬までのハイキングコースを歩き、続いてセントアルバン山の展望台を回るループコースを歩く。車に戻る最後になって展望台から見えていた雨雲に追いつかれたが濡れる前に箱の中に入れた。
キャンプ場に戻りシャワーを浴びてから国立公園を後にする。日がまた差し出して気持ちのいいドライブ、錦色の山に何度か車を止めながらペルセに入った。インフォメーションで短時間の見所を教えてもらおうとすると、明日が今年最後の観光船の出航日で鯨を見れるかもしれない、さらに早朝の干潮の時間にはペルセ岩まで歩いていけるという。急ぐな急ぐな、移動打ち止め、ホステル「ル・アーブル」を見つけオーナー夫妻に話し相手になってもらう。
10/12 午後ペルセを発つ 132 キャンベルトン 11 ヴァサースト 8 チャーサン 11 モンクトン(林道に入り車中泊) 620 現地時刻(カルガリーとは3時間の時差がある)6時半起床。7時には朝日のまぶしさに目を細めながら、海岸を歩いてペルセ岩に向かっていた。干潮の時間帯は6時40分から9時40分、波は穏やかで幅5m以上の広い道が岩まで延び中央部分の岩は乾燥している。8時には船着場に移動して9時出航の便の予約をし、ボナバンチュール島へと向かう。
出航を待っている間、他の観光客から双眼鏡を貸してもらい鯨の潮吹きを確認、イメージを膨らませて海面を見つめていたが鯨の体そのものは見ることは出来なかった。
島はカツオドリの保護地に指定されていてその数に圧倒された。昨晩のホステルで出会ったフランスからのクレスタル、名古屋からのチエコと一緒に散策する。
オーナー夫妻に挨拶をしてペルセを離れる。この二日間で少し自分を取り戻せたようだ。
10/13 生ぬるいほど暖かい朝 2 アムハースト 104,102 ハリファックス(友人タカ宅に泊) 282  朝の冷え込みを感じることなく熟睡する。ハリファックスにはカルガリーで出会った友人が3人いる。集合時間に余裕を持って市街に到着、洗車をしてガスペ半島の塩分を洗い落とす。
ハリファックス湾を行き来するフェリーや帆船を眺めながら近況を報告し合うが、みなそれぞれのやり方でカナダを楽しんでいる。そしてタカ達に一緒にニューファンドランドを目指すことを了承してもらった。
10/14 ハリファックスのダウンタウンに集合 102,104 ポートハスティング 19 シェティキャン(モーテル泊) 430  今日は2台で行動、僕の車にはタカとケイ、もう1台にはメグとその友人たち。メグの計画した週末の紅葉狩りに便乗させてもらう。ノバ・スコシア州北部のケープ・ブルトン国立公園をめざし公園の入口に位置するシェティキャンまで移動、夕食に大西洋のシーフードを口にする。イガイ(Mussel)のボイルは長い間忘れていた味だ。
10/15 夜明け前に出発 19,105 ノースシドニー フェリー6時間 ポート・オ・バスク(B&B泊) 250  カボットトレイルの紅葉はピークを迎えていて錦色の山容が奥へと続いていき、その反対側には海へ斬れ落ちる断崖が見え隠れする。欲を言うならここでも「陽」が欲しかった。
フェリーは大型船の範疇に入ると思われるが、かなり大きくローリングする。酔い始めの兆候が現れたので気を紛らすためにシャワーを浴びる。現地時刻21時50分(ハリファックスからさらに30分、カルガリーとは3時間半の時差がある)、ニューファンドランド州(NFL)に上陸した。
島に着いてから電話をかけ宿探しを始める。暗闇の中住所を頼りに探すがたどり着かない。1時間以上かかって他のB&Bのオーナーに地図を書いてもらいやっと到着、フェリー乗場から徒歩10分の距離だった。
10/16 ポート・オバスク 1 ディアレイク 430 グロスモネ国立公園 430 ディアレイク 1 ウインザー(モーテル泊) 650 コンチネンタルの朝食をいただき、好天の中を走り出す。グロスモネ国立公園で2km、4.8kmのハイキングコースを歩きムースを探す。他のハイカーは一組だけで雰囲気的には出合えそうな気配がしたがカメラを構えることなく車に戻ってきてしまった。
天気は下り坂、重い雲に覆われているのでNFLの北端セント・アンソニーは取りやめ東に向かう。確かにここもTC1なのだが片側1車線の対面通行、カーブも多く大陸のTC1とは趣を異にしている。
10/17 ウインザー 1 セント・ジョンズ 11 セピア岬、北米最東端にタッチする (ホステル泊) 430 青空が大部分を占めドライブに最適の天気、TC1の基点を目指して東に進み現地時刻16時、セント・ジョンズに足を踏み入れた。まだ青空は続いているのでセピア岬からの夕陽を見に行く。陽が低くなると雲にさえぎられてしまったが、今僕は北米最東端の位置に立っている。バイク乗りは「端」に惹かれる、と誰かが言っていた。北緯47度31分、西経52度37分。着いた。
10/18 ダウンタウンを散策 20 ポーチコーブ 10 レイス岬を目指すが100km以上あることに気づきUターンする (ホステル泊) 210 すばらしい青空、気温も高くダウンタウンを歩いて散策する。1000年の歴史を持つ町だからか心地のよいスローな時間が流れる。スーツの仕立て屋がいくつも目に映り、すれ違う人々がネクタイをしている。ここはイギリスの初めての入植地、そんな町の姿に納得する。
ロブスターを自分で茹でようと探したがスーパーに見つけられずサーモンフィレで我慢する。ホステルのオーナーにそのことを尋ねると日本でいう「さかなや」に行かないと難しいとのことだった。
10/19 セント・ジョンズ 1 ポート・オバスク (気づいてみれば船内泊) 950 定刻どおり9時にホステルから走り出す。途中でゆっくりしたいので早目にセント・ジョンズから離れる。来た道の単純な往復なので淡々と距離を稼ぐ。3時間走ってジェンダーで朝食兼昼食。お店の看板商品チキンフライのセットを頼んでみるがやっぱりすごい量とカロリー、こんなの食べているからみんな大きくなっちゃうんだろうなぁ。雨は強くなり風も力を込めて車体にぶつかってくる。安全走行の基本はスピードを出さないこと、とつぶやきながら真っ暗な1号線を西へと移動していった。ぽつぽつと明かりが集まりだしそれなりの町に来た。ここがNFLの玄関口、ポート・オバスク。ともあれこの悪天候でフェリーが出航するのかどうかが気になってターミナルへ。答えは“いつかは出発する”。
出航時間になっても動かない、こちらも動じずに寝る場所を確保して荒波に備えて寝れるときに寝てしまおうとシュラフを被った。
10/20 (敢えて)ポート・オバスク 9時発のフェリー ノースシドニー 105 セントアンズ キャボット・トレイル もう夕方なのでループコース 312,105,104,102,118 ハリファックス(タカ宅泊) 450 イスは1人分ずつ肘掛があり態勢が悪く深い眠りは出来ない。7時を過ぎて空が明るくなってきたので窓の外を見に行く。「やっぱり」船は出航せずにいまだNFLにいた。かといって苛立つわけでもない。フェリーで寝れたので宿泊費が抑えられた、ぐらいの感覚。すこしづつカナダの時間の流れについていけるようになってきた。
朝の9時に出航、つまり翌日の第一便の時間なので一往復が欠航になったようだ。ノースシドニーのガソリンスタンドは同じ船に乗っていた車が列を作る。そこでムースに会えた、これまで二万キロ走っていても見れなかったムースが山になっている。。。。つまりハントされたムースだった。
友人と一緒に回れた旅を締めくくるためにも無理はせず、日が傾くのに合わせてハリファックスに近づいた。