日 程 2001.11.2411月24日
地図を見る限りかなりの急勾配らしい。ルートバーントラックの2日目にサイドトリップとして立ち寄るコニカルヒル(
Conical Hill )にいきなり行ってしまおうというトラックを見つけた。その名もデッドマン、やだよ僕は。
7:05 標高120m。コースの看板はあるものの駐車場はない。路肩に車を置いて出発。看板にはルートバーントラックとの合流まで5時間とある。その昔マオリ達がヒスイを担いで運んだ道。ルートバーンもそのための道なのだがこれはさらにショートカットしてしまおうという生い立ちがある。凍えるまでではないが空気は冷たい。ジャケットを着て上り始めるが深い森の中、休みなく上りが続く。直登ではなく左へ左へと巻いていく。10分で体はヒートアップ、いつものいでたちになる。ルートを失い一度コースを外れてしまった。かなり強引に左へ引っ張っていく。1日日帰りコースなので荷物は水、行動食と地図だけにして急斜面仕様になってるつもり。
8:00 標高450m
8:25 標高670m
9:10 標高850m。この手前標高820mで登りは一段落ついて勾配はゆるくなり湿地帯を横切る。新しくはないが先人達のツボ足が残っている。
9:24 標高895m。顕著な沢を渡る。地図にはこの1本(おそらく)しか記載されていないが実際は3本目の沢だ。そして沢を渡ると沢に沿って一気に上へと向かう。約1000mで森林限界を越える。綺麗に森とブッシュの分かれ目を見ることが出来る。
9:45 標高1070m。ブッシュに入ってからはポールを追ってきたのだがそのポールが消えた。地図によればそろそろルートバーントラックにぶつかっていいはずだ。上に見える岩肌にトラックを探すがここからは見えない。このまま上に行けばトラックにぶつかるはず、そうしたら天下のルートバーン、分からないはずはない。とタソックの隙間を縫って登る。
9:55 自分の時計で標高1100m。ルートバーンに合流した。上から見るととてもトラックには見えない。ハンググライダーで飛び立てそうな斜面だ。さて、コニカルヒルに向かう。天気は上々、山に雲はあまりいない。
10:00 コニカルヒルへ向かう分岐点にあるシェルターにつく。通常はこのシェルターに荷物を置いて空荷で登っていく。
10:50 標高1480m。コニカルヒル頂上に着く。ちなみに地図での標高は1515mだ。南風が強く吹いていて岩影に隠れて景色を楽しむ。最後の部分には雪が残っていた。数ヶ月ぶりの雪上歩行だ。あまりに風が強くシェルターまで戻ろうと下山開始。中ほどでこれから2年間の予定で世界一周をするという日本人に合う。なんと妻帯者!でも世界一周をするのは旦那さんだけ、さらに会社も辞めてしまっていた。・・・・・すごい。強者はすぐ近くにいるものだ。
12:05 シェルターを出て帰路に着く。さっき出てきた分岐点までは20分だった。往路で895mを指した沢だったが復路では920mになっていた。
13:30 標高720m。ストックより手の方が安全かとストックをしまい軍手を着ける。しかしそれは失敗だった。標高605m、右膝に鈍い音と共に激痛が走る。まだまだ足だけでは支えられないのだ。しかし、克服できるときが来るのか?という疑問がついてまわる。急にチキン(こわがり)になってスピードが落ちる。時計を見ながら「早く標高百m台になってよー」とつぶやいていた。
14:57 ようやっと車の前に出てこれた。標高は40mずれの160mだった。時計の高度表示は気圧から変換しているのでつまりはこの地の気圧が下がってきている、ということなのだろう。しかし低気圧が来ている、というのとはまた違う。谷の底から見あげる山々は白い頂きを光らせていた。