9月3日
自分の中で何故だか切羽詰っていて、「何処かへ行かねば」と動き出した前夜。
日光いろは坂入り口の駐車場で朝を迎え、山王林道を北上、奥鬼怒温泉郷2キロ手前に「一般車進入禁止」とゲートの閉められた林道がある。
情報によれば「スコップ必携、沢のぼりの装備必要」と書いてある。ただ、地図で見る限り滝などはありそうにない。沢靴だけを持って歩き出した。
林道の先で作業をしている重機の音がする。後ろから車が近づいてきたので温泉情報を確かめる。たしかに今もあるらしい。でも随分浅いので寝そべらないと浸かれないという。おしっ、スコップの出番があるかな?
看板のたもとから草に覆われカモフラージュされた階段を下りて河原に出る。この階段、一人だったらかならず通り過ぎていた。現場の人には助言を乞うべき、改めて実感する。
帰りに迷わぬよう、河原への出口にあるマークをインプット。河原を上流へ向かい歩き出すと、すぐに渡渉の場面になった。沢靴はいて装備万端、スコップかついで流れに入っていく。20分も行くとケルンがあり、「腰まで浸かるなぁ」と思うところには巻き道も出来ている。でも一本のきれいな登山道が出来ている稜線歩きとは違い、歩くことを楽しめる。
時間的には45分かからず、あっさりと源泉の沸くポイントについた。とはいっても今日はこれからが遊びの核心、湯船作りに精を出す。
源泉は熱く、川の水をひきこむ術を考えるがかなわず。もっとも川の流れに近い部分を掘り起こして「ぬるめ、長湯系」を作成した。
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ひととおり遊んでから更に上流に1.5キロ、「湯沢噴泉塔」と呼ぶ、温泉成分が作り上げた“石筍”までお散歩。解説版を読むと天然記念物なのだそうだ。しかし柵も、バラセンもない。いいねぇ、「人は信じることから始めよう」ってことですね。
噴泉塔の下に、ちょうど一人分の湯船が出来ていた。計ったように適温で極楽極楽。。
帰路は森の中に入らず、水流通しで歩いてみる。それだけでぐっと面白くなる。
湯の滝があったので一段上にあがって湯船を探してみる。先人がいたようだが、その湯船はほとんど土砂で埋まってしまっている。
始めの湯船に戻ると、既に浅くなっていた。砂地のため変形が早いようだ。
情報を一つ、ここには5張り程度のテントスペースがあるので、暗くなるまで湯船つくりにこだわってもいいかもしれない。ただし、人としてのルールは守るように!
翌日、那須ボルケーノハイウェイ手前にある「高雄温泉」に足をのばしたのだが、その無料露天風呂はリゾート会社に買い取られて宿泊施設の建設作業で立ち入り禁止となっていた。さて、看板に偽りなし、となることを願うばかりである。
